今日のひげ

FUKAIPRODUCE羽衣メンバー。俳優・高橋義和のブログです。現在はブログはほぼ休止中です。

世田谷の劇場に行く

西武ドームには行かず。4死球で完封って。
二兎社「書く女」(世田谷パブリックシアター)を見た。作・演出は永井愛。主演、寺島しのぶ樋口一葉のお話。
面白かったのだけれど、上演時間が3時間あり、くたくたになってしまったのでまた近いうちに書き直したい、なるべくもう少し詳しく。


寺島しのぶを見て驚く。仕草・動きに大きく変化を加えるわけでもないのに、一人の人間のいろいろな面を、何種類も出し分ける。3・4種類ならそりゃ出来るだろうが、それどころではなくて。
見ていて、彼女の周りの空気がはっきり変化することが分かるという驚き。台詞の出し方の微妙な変化というだけではない、そういう技術なんだろうなあ、あれは。
それと、TVドラマなんかに出ているのを見てもあまり思わないのだけれど、舞台の寺島しのぶはものすごくかわいいと思う瞬間がある。


筒井道隆は、いつもと同じように、棒読み台詞で飄々とやっていて、それが劇にとってとても良いほうに作用していた。
他の出演者に新劇畑の人が多くて芝居のやり方が似ているので、劇がだれてしまいかねないところにひょいと出てきて、癒し効果みたいなものが。いや、癒し効果は違う。何だろう。


でも今なぜ樋口一葉を。当時の日清日露に向かう空気を現在のそれに置き換えようとしたのかな。そうだとしたらちょっと分かりませんでしたが。


そんな感じでちょっと疲れてよくわからないので、今日は寝る。続きはまた今度。