盛りだくさんな日

午後早い時間まで仕事。
夕方前には切り上げ、吉祥寺へ。

平日でも人が多い。肉屋の行列もすごい。アーケードを通って美術館へ。
「江上茂雄 風景日記」(@武蔵野市立吉祥寺美術館)。
一家の生活を支えるために15歳から会社勤めをしつつ、独学で絵の表現を探り、定年退職してからは30年に渡って、正月と台風の日以外は毎日一枚、自宅から出かけて風景を描き続けた「路傍の画家」の展覧会。
この方のこと、知らなかったのだけれど、能島さんに勧めていただき見に行く。

年代別に並べられた、たくさんの作品。はがき大の紙に描かれた緻密な鉛筆での植物画。クレヨンで描かれたとは思えない微妙な色の変化まで美しい海の絵。そして壁一面に50枚以上並べられた、全く同じ構図の風景画。
芸術家であり職人であり絵が好きな子供のような人であったのだろうと思う。ただ技術の向上を、自分が良いなと思えるものを描くために毎日。
一人の人が生きる時間を思って、なんだかくらくらした。見られてよかった。教えていただき感謝。

と、この美術館初めて行ったのだけれど、作品の展示の仕方や作家の説明の掲示の仕方がとても良く、愛情を持って伝えよう見せようとしているのがわかり、とても良いなあと思った。好感。

気づけば長居をしてしまい、走って駅に戻り次の用事へ。
4月に出た20歳の国の精算会及びお酒の会。とても飲んだ。楽しかった。

良い気分でほどよく帰宅。
しつつ電車の中で見たニュースで、桂歌丸さんが亡くなったことを知る。
小さい頃には笑点で見ていて好きで、大人になってから落語を聞いてますます好きになった歌丸さん。
古典落語の求道者のようだった晩年。もう一度高座ではなす姿を見たいと思っていたが叶わなくなってしまった。
心からご冥福をお祈りする。

家に着いて、ブラジル-メキシコをやっていたが見ずに仮眠。
3時に起きて、ワールドカップ。
日本-ベルギー。2-3。自分が日本チームに思い入れがあることを差し引いても、自分が見た今大会の試合で一番面白かったのではないかと思う。夜中なのに原口の1点目は大声を出してしまった。
そして交代でフェライニが入ってからのベルギーの圧の強さ。ラストプレーであんな完璧な連動が取れたカウンターをやってしまうのは、もう、お見事としか。
4試合、全く違う面白さのある試合を見せてくれたサッカー日本代表に拍手を送りつつ、次の大会につながるよう、ごたごたは整理してもらえたらなあと思いつつ、もう少し寝る。

一日、いろんな感情になりすぎた。