今日のひげ

FUKAIPRODUCE羽衣メンバー。俳優・高橋義和のブログです。現在はブログはほぼ休止中です。

晴れの日秋の日

仕事。


夜から明日の六本木アートナイトについて連絡を取り合い、準備。
と、全然別な個人的な資料の作成と郵送。必要なものを探して机を整理したら、いろいろ出てきた。書き損じ年賀状が何年ぶんもまとめて出てきた。郵便局に行くついでに切手に替えた。


羽海野チカ3月のライオン」13巻購入。次巻は一年以上待たねばならないので、大切にゆっくり読む。それは単行本の醍醐味を損なう読み方なのではないかとも言われたが、もったいなくて一気に読めない。一話だけ読む。ああ、一気に読んでしまいたい。やはり、すごいな。


と、寝る前にテレビ東京「デッドストック 未知への挑戦」最終回を見る。最終回は森達也監督。本人も本人として出演。森達也さんが、テレビドラマの監督を。
ここまで散々オカルトとテレビのことをフィクションのドラマとしてやってきて、先週でドラマの最終回としてそれをやりきった。ラスト、前を向いて明日を生きて行く主人公たち、で終わっていた。なのに今週はドラマとしては蛇足になる、森達也監督の、ドキュメンタリーとテレビとドラマと、30分。こうなるとこれがあっての、この作品だったのだろうと思われる。知らないけれど。そんなのどうでもよく、面白かった。森監督とスプーン曲げの清田くん(さん)という実在の二人と、3人の俳優が演じる役と村上虹郎さん早見あかりさん田中哲司さんという実在する3人と、意図した画面の中にそれらを撮ってテレビで流すものとして作っている人たちと。
あのラストは、わかりやすくやりすぎなのかもしれないけれど、だから力強くぐわっと来たのかもしれなくて。その前の見せ方によって変わるコップの話などは、みんな分かりながらうまくわからないところの。
少なくとも、普通の連ドラのラストとしてはありえないやり口。やっぱり面白かった。どこまで台本なのだろうとか思わされたり、こうして思い返しながら文章書いている時点で、もう、やられているのだと思う。あの早回しからのスプーン曲げ失敗と、エンディングロールの後のあっさりとした成功の見せ方なんかなあ。なあ。

映像の難しいこととかわからないし映画の知識などないが、グッときた、というのだけでよかろうよ。
俺はただ夏場に怖いものが見たいというだけで見始めて最終回まで見たが、先週までラストにこういう回があることなど微塵も思わされなかった。それが狙いとして良いのか悪いのかはわからない。
でもまんまとこうしてやられているのだから、狙い大当たりなのか。


思い返してみれば当たり前のことしか言っていないのだ。でも、当たり前のことが頭から抜け落ちて、知らないうちに色々なものに騙されているのだ。騙されていることをを自覚できるかどうかだ。


あと、金をもらえればわかりやすく動く(役の上で。実際の本人のことは知らない)森達也、面白かった。