今日のひげ

FUKAIPRODUCE羽衣メンバー。俳優・高橋義和のブログです。現在はブログはほぼ休止中です。

チェルフィッチュを初めて見る

チェルフィッチュの「目的地」(駒場アゴラ劇場)を見に行く。




なんと説明したらいいのか分からないのだけれど、面白かった。面白いというか、何だかとてもやられてしまったのです。
空間も含めて全てを現在として立ち上げているというか、私はこちら側が頭を少し時間を前(過去)にスライドさせないと入れないものが演劇にしろテレビにしろ多いなあと思っているのだけれど、これは全くそんなことがなく、しっかり現在として立ち上がっていて。
何でしょう。低温で諦めみたいなもの(諦めではないのだけれど私の語彙では表現できない、もやもやしたそういうあれ)を体現しているというのも説明としては全然しっくりこないし。


三月の5日間」の台本を読んだときにはどうにも受け止めきれずに少し混乱したのだけれど、見に行って分かったのは、堂々巡りする言葉も、しゃべり方も、せりふとして聞くことを前提で作られているんだなあ、と。本当にちょうど良い温度。
考えてみれば当たり前のことなのだけれど。演劇なのだから。けど、とても難しい。


ダンス的だといわれる動きについても触れたいのだけれど、長くなるので今日はここまでにします。気が向いたら頭の中をまとめるためにも書きます。
そんなこと言っておいて書くのを忘れることがとても多いことには私自身気付いていますからもし書かないでも責めないでください。
とにかく、何なんだこれは。というのが私の感想です。


悔しくて少し落胆するくらいに良い舞台でした。


12月の吾妻橋ダンスクロッシングに「チェルフィッチュ×ほうほう堂」として出るそうで、できれば行こうかなあと。