今日のひげ

FUKAIPRODUCE羽衣メンバー。俳優・高橋義和のブログです。現在はブログはほぼ休止中です。

台風の日

夕方までは曇り。のち荒天。台風接近。



午後から池袋へ。
子どもに見せたい舞台 vol.10「モモ」(@あうるすぽっと)を見る。
去年「アンデルセン童話集」で呼んでもらった企画。
今年も劇場は子どもたちでいっぱいだった。去年のことを思い出す。あれは本当に楽しかった。
モモ。もともとがなかなか難しい作品だ。皆どう見たのだろう。
亀の手がかわいい。もっと近くで見たかった。
向こうとこちら側をつなぐこと。自分にできるのは何か。


のち、上野へ。から、戻って新宿へ。このころには暴風雨になっていたが、喜多方ラーメンを食べて帰る。美味い。


帰宅後、漫画。
池辺葵繕い裁つ人」4〜6巻。眠くなるまでのつもりだったが、やめられずに一気に最終巻まで。特に後半は本当に素晴らしかった。間や空間を活かし、最小の説明で、最大の説得力。あらすじを文字にすればどうということもない話だし、揚げ足を取ろうと思えばいくらでも取れるのだろうが、こんなにぐっとくるのは何だ。
志村貴子もそうだが、自分は画面そのものに余白がある漫画が好きなのか。でも森薫東陽片岡のように、偏執的なまでに描き込む漫画家も好きだ。



枡野浩一さん(@toiimasunomo)がTwitter上でやっている「#枡野百人一首」というのに、高橋の短歌を選んでくれた。とてもうれしい。何か、励みになる。生きることの励みになる。枡野さんありがとうございます。
https://twitter.com/toiimasunomo/status/760146778020651009


金のこと心配しなくなったなら何が心配なのか知りたい


2年前、糸井さん不在時、多摩美の授業に深井さんが枡野さんを招いての短歌講座。そこに、授業料を払っていないのに混ぜてもらって作った一首。
今改めて見直すと、自分の傲慢さや頭の悪さがよく出ている、と思う。その上で自分の欲望をしっかり見つめて珍しく正直にひねりだせたなと。

小学生の時。学校の近くに小林一茶ゆかりの寺があって、そこで行われる祭りの句会に投稿する俳句を、秋頃の国語の授業で毎年必ず作らされた。作ってもちゃんと教師が評したりこうした方が良いとか言ってくれるわけでもなく、全員のものが教室の後ろに張り出され、ただ教師陣が選んだ金銀銅賞みたいなランク付けがされていた。自分はその中に入ったことはなく、自分が作ったものがひどくつまらないものに思われて、ひいては自分自身のつまらなさを突き付けられているような気持ちになって、毎年それがものすごく嫌で、それ以来俳句や短歌や詩を作ることに対して抵抗があったのだが、それから解かれた気がする。
こだわるわけではないが、やはり嬉しかった。


だらだらと長くなるからもう止すが、今日は他にも色々あった。


缶チューハイ飲んで寝る。疲れた。今日のところはもういい。