今日のひげ

FUKAIPRODUCE羽衣メンバー。俳優・高橋義和のブログです。現在はブログはほぼ休止中です。

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五月の桜

今年大変お世話になって、来年もまたお世話になる予定の方が出るお芝居を見に、駒場東大前へ。

《文学座+青年団自主企画交流シリーズ》青年団リンク 二騎の会『五月の桜』(こまばアゴラ劇場)を見る。

作=宮森さつき(青年団)・演出=多田淳之介(青年団/東京デスロック)。




お芝居は、父の事故死とか、母の再婚とか、長女の結婚と離婚とか、義理の弟と次女との微妙な関係とか、波風を立たせるギミック満載のいろいろを経てきた家族の、失踪していた次女が急に帰郷してきた日のお話。家族劇で会話劇で、誰も報われないお話。


殆どのキャストが、出はけのとき以外は一歩も動かないという演出。上半身は少し動かすものの、下半身は根がはった様に全く動かない。とても奇妙な空間ができていた。ああいう俳優の身体への負荷の掛け方もあるのか。

その方法と併せて、緩急をとても上手くつけることで、濃い緊張感を漂わせてはいたのだが、最初から最後までずっとそれなので、ちょっと見る方としては、気力が持たない。途中で(私が)だれた。どうも集中力がなくていかんなあと思う。