喉がまずい
多少回復したが、喉がまだあれでまともな声が出せないので、必然的になるべく声を出さないようにして生活することになる。怪我の功名というか、そのおかげで普段は分からないようなことが見えたりもする。
しかし、非常に不便なことにかわりなく、いろんなことがうまく伝わらずにいらいらすることもしばしば。
だから黙って考え事をする。「モータサイクル・ドン・キホーテ」についてまた考える。何か掘り起こしてこちらの田圃に水が引けないか。こういう根性がいけないのかとも思うが、そういう視線も必要だろうと開き直りながら。テレビでそのうちにやるようなので、そのときには再確認と発見のために見よう。
飛んだ目というのは、あるなと思い出す。凄みがあるようなのに、少し虚ろで、おどおどしているような目だ。
しかし、あれは考えれば考えるほど、恐い話なのではないか。人生を恐ろしさで包むような。悲しみよりも恐ろしさのほうが強かった。
「三人姉妹」のせりふの引用。あれは、いい言葉だなあと思う。音声にしたほうが、分かりやすく素敵な言葉になる。