今日のひげ

FUKAIPRODUCE羽衣メンバー。俳優・高橋義和のブログです。現在はブログはほぼ休止中です。

横浜に行ってお芝居を見る

赤レンガ倉庫とひげ

今日もとても眠たいのでとりあえず覚え書き程度で。最近いつもこんな感じですみませんが。


遊園地再生事業団プロデュース「モーターサイクル・ドン・キホーテ」(横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール)を見に行く。横浜だ。しかも海沿いでベイブリッジが見える。おお。こんなところに私が行って良いものか。海沿いの再開発地域は、東京でも横浜でも、町の作りが大雑把に見える。ビルは高いし道路は広いし空き地は盛大に空き地だし。自分が小さくなった気持ちになる。
このお芝居が創られた経緯についてはいろんな複雑なこともあるようなので、そのサイトを見てください。
http://www.u-ench.com/motordq/
とりあえず、思ったことを箇条書きに。月曜までやってるようですから、見に行く方はまだ読まないでください。まあ、お話の筋はほとんどサイトに書かれているままだからネタバレも何もなく、私が勝手に思ったことですけど、一応。ともかく面白かったということなのですが。










モーターサイクルなので、バイクだ。バイク屋さんが舞台になる。個人的に、バイク屋さんというのはどうも現代な感じがしない。私の家の周りはわりとバイク屋さんが多いところなのだが、いつもそれを見るたびに、そこだけどうにも色が違うと思う。薄いような。20年くらい前の雰囲気というか。舞台の上も、当然そんな雰囲気。けれども、当然しっかり現在なのだけど。
それでいて、ドン・キホーテだ。狂人になった、なろうとしている、なろうとする男。まあ違うのだけど。そういう印象。思い込みの強いおっさん。そして、ずっと迷っている。自分よりもずっと歳上の人が迷っている姿というのは不安だ。ずっとそうであり続けるのだろうとは薄々気付いてはいるものの、やはりその姿を目の当たりにすると愕然とさせられる。ある種の良い方向の諦めに向わないものは、尚のこと怖い。


時間の跳梁の仕方がとても自然。そうなのだよな、別に暗転なんて使わずに夜中から朝になってみたっていいのだ。自由なのだよな。もちろん、その巧さというのもあるが。当たり前のことが意外と頭から抜けている。


チェーホフの「三人姉妹」を少し引用したり。シェイクスピア風せりふの幻としての劇中劇があったり。


舞台の上をバイクが走るだけで、少し興奮する。排気ガスのにおいもタバコの香りもする。当たり前なのだけれど。
換気はしっかりされているようで、しばらくすると煙もにおいも消える。


ステッペンウルフやザ・バンドなどの曲が流れる。バイクといえば「イージーライダー」。それも一つの基になっていたようだ。宣伝チラシはそのまんまそれだったし。


しかし、あいまいでしっかりとしたせりふを書く人だなと思う。それでいて疑い続けているなと。カメラとスクリーンを使った生中継も。去年の公演でもやったらしいのだけど。




とりあえず今日はここまで。また気づいたことがあったら書き足します。




その後、横浜駅の近くでお酒を飲む。人がものすごく多い。