今日のひげ

FUKAIPRODUCE羽衣メンバー。俳優・高橋義和のブログです。現在はブログはほぼ休止中です。

家から遠いお芝居

風が強い。
出掛けて、帰りがけに友達とお酒を飲んで、そのままどうもアルコールでぼんやりなのに書く、今日。半端に飲みすぎの状態ですが、明日になると忘れることもあるだろうし。




劇団時計「アウトランド」を見に行く。東京都立大学、現・首都大学東京演劇研究会のお芝居。久しぶりでしたが、高校の後輩が脚本の一部を書いていて、私にはとても面白いのをやってくれる人なので、見に。
パンフレットによると脚本は2人の卒業する人たちと3人での共作だったようで。
単純な印象として、鋼の錬金術師+少し前の早大劇研+ほんの少しお茶の間、という具合でした。とても単純に表現すると。
これだけたくさんの人たちを束ねるのは大変そうです。出演者だけで18人。
劇場(みたいなもの)もあるわけだし、学生劇団の環境としてはだいぶ恵まれてると思う。立地以外は。


けれども、架空の戦争をお話の底に置いた上での、説得の仕方は難しいなあと。説得力。何が私を説得をしてくれるのかはよくわかりませんが、正直私には全然分からなかったりした。
野球の勝敗で兵役の減免がある国と我々とでは当然それの受け止め方は違うでしょうし。しかし、そんなのとは関係なく、野球(スポーツ)は楽しくて、圧倒的なものがあるので、面白くて、たまに感動的です。人間関係とか選手の発言とか、背景をドラマとして紹介して煽るという方法があり、そういうのによってより楽しめたりする場合もあるとは思うのですが、そんなのを時々軽く超えてしまう凄さがスポーツにはあります。


今日は大好きな野球の話をしたいわけじゃなくて。


そういうのを演劇の形式で今真正面から見せられても、どうしたらいいのか私には分からないと、そういうことです。


何にしても、見に行くたびに舞台装置の凄さには感心させられる団体で、今回はそれに輪をかけて凄くて。感心しました。何なんだ、あれは。けれども、そこだけの印象にはなってしまうこともある。説得力とそのための意志の話です。
それと、2時間を越えるとやはり長い。木の台の椅子の上に座布団、というあれですし、尻が。






あとは、行きがけに小島麻由美の新しいアルバムを試聴して、久しぶりに良かった。ここ何枚かの中では一番。
それと、ヨーロッパ企画の公演で天野天街のポストトークがあるようで。天野天街ヨーロッパ企画というのは何となくとても違和感。名古屋なので行きませんが。