今日のひげ

FUKAIPRODUCE羽衣メンバー。俳優・高橋義和のブログです。現在はブログはほぼ休止中です。

浜川崎

浜川崎

パリーグが始まった。西武は負けてしまったが、炭谷が未来のライオンズに期待を持たせてくれる活躍。18歳。18歳で開幕スタメンマスクっていうのは、すごいなあ。
浦和レッズは勝った。どうやら本当に強いようだ、今の浦和は。代表が抜けたときでも大丈夫な厚みがあるし。酒井が好きなので出てきて欲しいのだけれど、今はちょっと無理なのか。






で、野球もそこそこにして、お芝居を見に。
日本+フランス合同劇 / かわさき現代彫刻展2006企画「エルナーニ」(@特別養護老人ホームビオラ川崎」)を。
ヴィクトル・ユゴーの台本。「レ・ミゼラブル」とか「ノートルダムのせむし男」くらいしか知らなかったのだけれど、戯曲もたくさん書いてるそうで。
演出は、バニス・パリというフランス人。何年か前にク・ナウカが「ウチハソバヤジャナイ」をやった時に出ていた人らしいです。
これを見るために、初めて浜川崎というところに行った。家からはとても遠いのですが、お芝居の料金がカンパ制だったので、電車代が入場料くらいの気分で。




浜川崎。住んでる人には失礼になるが、どうも退廃的な雰囲気のある所だった。少し怖いくらいの。何があるというわけではないのだけれど、雰囲気が。心なしか空の色さえも退廃的だ。そして海が近いせいか、線路沿いのフェンスがさびていたり、自転車がさびていたりもする。
怖かったのであまり見て回れなかったのだけれど、工場と廃工場と電車の車庫(操車場?)がある町のようだ。
土曜日で工場がお休みだからかもしれないが、それにしても人がいない。駅も無人駅で人がいない。こんな都心から近くに無人駅があるのだなあ。そして、無人駅でもSuicaを読み取る機械がある。何か、SF漫画の田舎みたいだった。バス停の灰皿に似た形のそれ用の変なマシーンが置いてあって。


そしてそんな浜川崎の、老人ホームが会場。隣に大きな廃工場(写真の、それ)がある、とてもきれいな老人ホーム。立地に特に意味は無いのだろうけど、廃工場がメタファーなのではないかと勘ぐってしまうような立地だ。静かなのはいいとは思うが。


別に浜川崎を馬鹿にしているわけではなく、そういう印象を受けたので。ちょっと歩くとショッピングセンターみたいなのもあるようなので、きっと住めばいい所です。川崎駅までバスで出られるみたいだし。




で、お芝居。
どうも全体的に雑な印象を受けた。とても近い距離でやっているのにもう一つ伝わってこないような。勝手にやって勝手に見ているという。
いや、そりゃある程度なんでもそうなのかもしれませんが、決定的に何かが欠けているのでは、と思った。
その老人ホームに住んでいる方もお芝居を見ていたのだけれど、その方が途中で、「あんた、なんだかよく分からないよ」と突っ込んでいた。私も、ああそうだなあと思った。それは話の筋がという意味ではなく発せられたのだろうと。


何か。何だろうそれは、まだちょっと考えてないので。浜川崎の印象が強すぎて。


長くなりましたが、ともかくそういう感じでした。駅前にご飯を食べるところが一つも無かった。