今日のひげ

FUKAIPRODUCE羽衣メンバー。俳優・高橋義和のブログです。現在はブログはほぼ休止中です。

自転車と観劇と映画と本の日

仕事。


夜、自転車で王子へ。尻の内側の痛さ。サドルを柔らかく加工するか自転車用のパンツを買わなくてはこの先毎日は乗り続けられない。


観劇。
演劇ユニット巨乳の彼女を創る第四回公演「フブッ(笑)アッパッパーウベベベ(タイトル長いので省略します)」(@王子小劇場)。
多摩美2年生の葛生大雅くんによる団体。3年くらい前に高校生ワークショップで高橋の組で作品を一緒に作った今はこちらも大学生の宮地くんから出演しますと案内を頂いたので、興味を持って見に行く。
意図を持ってとことんに意味のないことを演劇でする、そしてそれを不特定多数の人に見せる難しさ。意味のあることも意味のないことにする。実地として、あのサイズの劇場でやる勇気、買う。
でももっと圧倒的な体で感じられるような意味のわからなさと、舞台からの圧力と、あの場所に負けない何かを求めて見に行っていたのだなと、帰り道に自転車こぎながら思った。意味は分からないのだけれど、あのタイトルと劇団の名前から覚悟して観に行って、受け入れられる範疇にある意味のわからなさだった。どうすりゃいいのかは俺にはわからないけれど、唖然とはしなかった。
終演後、葛生くんにも宮地くんにもほとんど何も話せずに、しかも多分見た目が不機嫌そうだったであろうことを強く反省。不機嫌だったわけではない。でもそれで良かった気もする。そんな顔をしている中年の話など聞かなくて良い。とも。


尻を痛めつつ帰宅。豚汁と焼き魚。


借りていたDVDを見る。そして本を読み終える。
映画。
この世界の片隅に」。
小説。
佐藤亜紀「スウィングしなけりゃ意味がない」読了。

意図していたわけではないのだけれど、全く同時代の違う国を舞台にした二作品。どちらもずっと気になりつつの、今。
実際に体験したことがない、どちらの作り手も体験したことがない事柄の渦中にいる市井の人の話。
そしてそれを観て、読んで、それは絶対に体験したくないと心から思う強さのある作品。でも観て、読んで、笑ったり鳥肌が立ったり、現在にとても面白い作品。



劇乳創とこの世界の片隅にとスウィングしなけりゃ。
作品世界の振り幅でくたびれた。でも、どれも刺激的ではあった。
やるのだ。


寝る。