今日のひげ

FUKAIPRODUCE羽衣メンバー。俳優・高橋義和のブログです。現在はブログはほぼ休止中です。

宮崎の日

宮崎県立芸術劇場前

午前中から羽田空港へ。

2ヶ月前、この二日間は稽古休ませてもらいますとわりと差し迫った時期に申し訳ないながら、許可を得ていたので、宮崎県に行く。
糸井さんが現地で滞在製作をしている作品を見に。
同じく見に行く深井さんと飛行機に乗る。


宮崎、暑い。しかし東京よりもからりとしている。
宮崎空港まで、日高さんのご両親が車で迎えにきてくださった。ありがたい。深井さんは15年ぶりに会ったそう。俺は田上パルの北九州公演の時に見に来ていただいてちらりとご挨拶したくらいなのでほぼ初対面。
緊張するが、ふたりの人柄がなんとも明るく優しくて、すぐに和む。
ちなみに日高さん自身は、裏方として作品に参加している。


まずは空港から日高さんのご実家へ。見終わった後は一晩泊めていただくことになっている。
梨と葡萄をいただきくつろいだのち、お父さんが車で近所の観光地を紹介してくれた。古墳群など。
家に戻ってから、お母さんの手料理、夕食をごちそうになる。
豚しゃぶ、ゴーヤチャンプルー塩むすび
ものすごく美味い。塩むすびの味付けと握り方が絶妙だ。深井さんのお母さんもそうだが、料理が上手な人はもうおむすびから違う。


そして、宮崎県立芸術劇場へ。
トライアル・シアター2016「改訂の巻・秘密の花園」(@メディキット県民文化センター イベントホール)を見る。
唐十郎さんの名作を、糸井さんの演出で。
出演者は大半が地元の方々。俳優もいれば現役高校生も弁護士もいると後で聞いた。数名、オーディションを受けて東京から参加している俳優もいる。
製作期間は一週間のみ。本当に短期間で作られたそう。リーディングの要素もありつつ。


作品、糸井さんが戦っている様子が伝わってくる。脚本と、人と、時間と、自分自身と。涙が出そうになる糸井さん独自の美しさもあれば、苦闘の様子にぎりぎりする歯痒さもある。
それを見て、現在の自分自身を省みる。俺は今、風煉ダンスで戦えているか。阿ているのではないか。新しい団体で嫌われないようにしているのではないか。溶け込もうとしすぎているのではないか。
考えることも大事だが、解放ができていない。明後日、稽古場にもどったらそこから始めるのだ。と思わせてくれた。
本当に見に行けてよかったと思う。俺もやるのだ。やらなければ。やりたい。


のち、糸井さん日高さん、東京からの出演組である尾崎宇内さんと鈴木正也くん、深井さん高橋で飲みに行く。面白かった。
そして地鶏やチキン南蛮や鳥刺しや、とても美味い。
11時過ぎに解散してから、日高さんの車で深井さんと三人でシーガイアの近くの海岸へ。遥か沖の台風のため、高波。黒い海から轟音。こわい。が、美しい。
海岸でしばらく話して酒を飲み、日高さん実家へ帰宅。就寝。


一日たっぷりだ。
たっぷりすぎてまとまらない。ともかく、宮崎までこの作品を見に来て良かったと。